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2006'05.31.00:08

バナナフィッシュ

Banana fish (1) Banana fish (1)
吉田 秋生 (1996/12)
小学館
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中学生のころ通っていた塾の講師の家にそろっていた漫画。
水野英子「FIRE!」以降、
全く少女漫画に抵抗のなくなっていた僕に
再び衝撃を与えてくれた良作。
後に「赤ちゃんと僕」の羅川まりもに会うまでは、
少女漫画界では群を抜いて面白いと思っていた。
いや、今でも面白いのだが。

アナザーストーリーに「YASHA」なる漫画
(むしろこっちが本筋)があるが、
どっちがお薦めかを考えてみた時、
こっちの方になった。
その理由は読んでもらえればわかると思う。

とかく凄いとだけ言うと寂しいものがあるが、
「11人いる!」や「アラベスク」より先に
アマゾン紹介するには、やっぱりそれなりの理由がある。

読みやすいとでも言うのだろうか。
特に最近の少年漫画的な情景が数多く見受けられるから
(まぁ少しだけ画に違和感を覚えるかもしれないが、)
完全に拒否反応を起こす方々―…というのも少ないらしい。

一度御覧あれ。としか、やはり言えない。

(Amazon初挑戦。
買ってくれると嬉しい。うん。)
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2006'05.30.23:22

SHWとブログ

前の記事で二次創作小説『Super Hero Wars』(以下、SHW)の
連載を開始しました。

それ以前の記事は一旦下書き(未公開)状態にしてあります。
整理の意味合いを含めていますので、
幾つかの記事に関しては復帰する予定です。

徒然日記とSHWを同じスペースで更新しますので、
どちらかのみを連続して読まれたい方は
左部メニュー欄よりカテゴリーを選択して下さい。

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2006'05.30.23:15

Super Hero Wars

第一章「夜に集う」

第一話「黒き雷、暗き夜に降る」

死んだように眠る街―…東京郊外。
新月の、鳥虫の囀りさえ絶えた静寂なる夜。
草木の眠る丑三つ時に蠢くのは、一つの影ばかり。

その者は、闇より濃い黒きを纏う少女。
ゴスロリ調の衣であるのは、
光の無い闇夜であっても窺えた。

若く麗しい正義を背負う少女の眼には、
深紅にして轟然とした焔のような気迫が宿る。

天空に広げた諸手は、白く細く儚い。
それでいながら、力強い。
肘までを覆う夜の色に染め上げたグローヴは、
天衣無縫の芸術品。

広げた諸手をゆるりと胸の上で十字にしたのは、
儀式然としながら舞踊然の赴きも観えた。
そして熱意に塗れた眼を閉じる。

矛構えし戦乙女―…神話のヴァルキュリアを思わせた。
ならば矛の鋭鋒―…少女の両腕は何を穿ち、
何を滅す為に組まれていると云うのだろうか。

一縷。少女の頬に涙が伝う。

「ブラック・サンダー!」

獅子の如き重圧を秘めた咆哮は、
無雲の穹より黒き雷鳴呼び覚ます。
それは正義の象徴。
それは力の源。

そして彼女は黒く光る夜の下、全容を現した。
昼のような夜の中で、再び情熱の眼は開けられる。

光に映える赤い髪。
薄紅と純白で所々を装飾されし黒い衣。
白兵戦闘に特化した衣装―…その外見が有す愛くるしさで
殺意と狂気とを覆い隠そうとしていた。
透明色の飾り具も、スタイリッシュとも呼ばれるべき
姿を保ちながらに少女性を具象する。

けれども決して拭えぬ、血の臭い。
正道を往く為に選びし、魔道の姿。

その者の名は、キュアブラック。

年端のゆかぬ少女は、平和を脅かす者を撃つ為に。
邪悪と混沌に塗れた敵と相対する為に。
"HERO"と成った。

今宵も空に舞う乙女。
往くは民の為。闘うは己の為。

その信念は決して揺らがない。

(続く)
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