--'--.--.--:--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告:  トラックバック(-)  コメント(-)
2006'05.30.23:15

Super Hero Wars

第一章「夜に集う」

第一話「黒き雷、暗き夜に降る」

死んだように眠る街―…東京郊外。
新月の、鳥虫の囀りさえ絶えた静寂なる夜。
草木の眠る丑三つ時に蠢くのは、一つの影ばかり。

その者は、闇より濃い黒きを纏う少女。
ゴスロリ調の衣であるのは、
光の無い闇夜であっても窺えた。

若く麗しい正義を背負う少女の眼には、
深紅にして轟然とした焔のような気迫が宿る。

天空に広げた諸手は、白く細く儚い。
それでいながら、力強い。
肘までを覆う夜の色に染め上げたグローヴは、
天衣無縫の芸術品。

広げた諸手をゆるりと胸の上で十字にしたのは、
儀式然としながら舞踊然の赴きも観えた。
そして熱意に塗れた眼を閉じる。

矛構えし戦乙女―…神話のヴァルキュリアを思わせた。
ならば矛の鋭鋒―…少女の両腕は何を穿ち、
何を滅す為に組まれていると云うのだろうか。

一縷。少女の頬に涙が伝う。

「ブラック・サンダー!」

獅子の如き重圧を秘めた咆哮は、
無雲の穹より黒き雷鳴呼び覚ます。
それは正義の象徴。
それは力の源。

そして彼女は黒く光る夜の下、全容を現した。
昼のような夜の中で、再び情熱の眼は開けられる。

光に映える赤い髪。
薄紅と純白で所々を装飾されし黒い衣。
白兵戦闘に特化した衣装―…その外見が有す愛くるしさで
殺意と狂気とを覆い隠そうとしていた。
透明色の飾り具も、スタイリッシュとも呼ばれるべき
姿を保ちながらに少女性を具象する。

けれども決して拭えぬ、血の臭い。
正道を往く為に選びし、魔道の姿。

その者の名は、キュアブラック。

年端のゆかぬ少女は、平和を脅かす者を撃つ為に。
邪悪と混沌に塗れた敵と相対する為に。
"HERO"と成った。

今宵も空に舞う乙女。
往くは民の為。闘うは己の為。

その信念は決して揺らがない。

(続く)
 ...READ MORE?
スポンサーサイト
小説トラックバック(0)  コメント(0)
 |TOP
Copyright © 終わりの始まり. All Rights Reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。